- 作者: 上大岡トメ,池谷裕二
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2008/12
- メディア: 単行本
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□脳をだまして「やる気」を引き出す4つのスイッチ
- B: Body(カラダを動かす)・・・脳の「運動野」にある
- E: Experience(いつもと違うことをする)・・・「海馬」にある
- R: Reward(ごほうびを与える)・・・「テグメント」にある
- I: Ideomotor(なりきる)・・・「前頭葉」にある
□「やる気」は迎えに行くもの
やる気が出たからこぶしを上げるのではなく、こぶしを上げたからなんだかやる気が出る。
これは上記のスイッチBであり、単純作業が作業興奮を引き起こすのも、このスイッチを押したからである。
□三日坊主の仕組み
脳は順化を繰り返す、なので三日坊主になるのは脳の仕組みとして当たり前のことである。
順化とは環境に対して適応すること、例えば初めて何かの存在を見かけたとき、最初は感動するが毎回感動していると生きづらい。そこで脳が順化することによって環境に慣れることができる。三日坊主と習慣化の違いは、順化(=マンネリ化)が原因。
- 楽しく始める → 楽しいことがマンネリ化 → あきる、つまらない → やめる
- 面倒でもしなければならない → 面倒くささがマンネリ化 → 慣れる → 習慣化
□感想
タイトル・表紙で損をしているような気がする本、「やる気の秘密」について脳の仕組みをイラストを多用し読みやすく書かれている。他のビジネス書などに書かれている「続ける仕組み」や「やる気を出す方法」などの科学的根拠を知ることができるので、納得して行動できる。
この筆者両方の他の本を読んでみたい、特に研究者の方の本が読みたくなる。