この世界は、言うなれば本のようなものだ。
お前は本を読む時、まずは表紙を開き、最初のページから物語を読み進めていくだろう?
世界もそれと同じだ。表紙をめくった瞬間に世界は始まり、ページをめくるにつて、時間は流れる。今日は昨日になり、過去は歴史という物語になる。(中略)
すべての本は読まれるために存在する。本が読まれなければ物語は始まらない。読まれない物語は、存在しないに等しい。
お前は本を読みながら、数多に存在する筋書きの中から、無意識に、たった一つの結末を選んでいる。それはお前にとって唯一の結果となり、その他の結末をお前が目にすることはない。読まれない本は、存在しないに等しいからだ。
■引用元:第1巻、序章
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