なまけもの日記

人生のメモ帳

大学院入学式

学長や来賓祝辞の言葉メモ.


■感動する心を持て
感動することが最重要.
目立たないと世界を相手に戦うことができない.目立つことが必要.


大学は学問の手助けをする場であり,人格の形成の場である.自らチャレンジして自ら学び,最新の知識や技術を知る.そして新しい考え方に出会い,感動する.



■オペレーターとエンジニア
来賓祝辞の言葉の中で,ハッと気が付かされたのがCADに関する話,

CAD:Computer Aided Design
コンピュータ支援設計

近年は技術が発達してCADなどのツールが登場した.設計に関して,CADのおかげでボタンを押すだけで誰でも設計することができる.それだけで設計した気持ちになっているが,CADを操作するのはオペレーターであってエンジニアではない.


それは技術者ではない.


技術者は技術を身につける必要がある.そして技術力だけでなく,人間力が必要.
専門性を高めることも重要だが,それだけに囚われてはいけない.
知識を深め,見聞を広げ,人間の幅を広める.




CADの話は自分に直接投げ掛けられているような衝撃を受けました.確かに自分は研究の一環としてEDAツールを使用し,チップ設計を行ったのですが,提供されているフローに従い,それに手を加える形で設計を行いました.実際に設計したチップが形となり納入され,そのチップを用いて検証等を行ったため,自分の力でチップ設計を行うことができたのだと自惚れていました,確かに,技術者や設計者などのエンジニアではなく,ただツールを操作しただけのオペレーターであったと言えます.

その後,次の段階のチップ設計に携わったとき,
企業の人からEDAツールの指導を受けたとき,
EDAベンダーの講習会に参加したとき,
各設計ツールの動作を1つ1つ学び直したとき,

自分の知識不足や技術力の足りなさ,経験の少なさを実感し,力不足を思い知らされました.
幸いなことに,次の試作チップ設計に携わることが決まっており,自分の経験を買われて他大学へ訪問して技術指導を行うなど,今後はより設計に携わる機会が増えていきます.そのため,特に教える側の立場になる他大学訪問の前に,このエンジニアとオペレーターの違いに気が付かされることができ,本当に助かりました.

今後はもっと知識や技術を自ら学び経験を積んで,自分の身に付けた技術力を他の人の役に立たせ,その技術力を研究に活かし,よりいっそう研究に励んでいきます.




そんな重大な事実に気が付くことができた,大学院博士後期課程の入学式でした.



Stay hungry,Stay foolish.