なまけもの日記

人生のメモ帳

最終手段のレスキューモード

レスキューモードのありがたさ


OSのインストールCDを入れたときに選択可能な「レスキューモード」、今まで何の為にあるの?って思っていました。ごめんなさい。そしてレスキューモードよ、ありがとう。
以前、サーバ移行時に "/etc/passwd" などの設定を間違って設定してしまいました。しかも上書き...、そのせいでユーザアカウントの情報、パスワード、UID、グループなど...全ての設定が狂ってしまうという最悪の事態。
ログインできない...ログインできても"su"コマンドを実行すると、「/etc/tcsh がありません」などの表示が出てきてスーパーユーザになれない...
全ての設定が狂ってしまいログインシェルの設定も変更されてしまったためです。その他のアカウントでも、「/home/〇〇のディレクトリが存在しません」などとエラーが表示される...
対策としてOSのライブCDで起動しても権限が存在していないので、変更が必要な情報にアクセスできない。


一応バックアップは取っていたためOSを再インストールしようかと考えましたが、OSの再インストールには時間がかかり、そんな時間などありませんでした。



思い付いたのが、最終手段の「レスキューモード」



レスキューモードとは、OSのインストールCDを入れてboot選択時に表示される項目 "boot linux rescure" などと打ち込んで選択すれば起動するモードです。具体的な内容はリンク先を参考にして下さい。
>>◇システムが起動しないときは◇初心者のためのLinuxサーバー構築講座(CentOS 自宅サーバー対応)☆お便利サーバー.com☆


レスキューモードでは、既存のファイルシステムが "/mnt/sysimage/" 以下にマウントされるため、"/mnt/sysimage/etc/passwd"などのファイルにアクセス可能となります。
元々、設定を変更する前に〇〇.ORGや〇〇.oldなどのバックアップを取っていたので、現在の設定を書き戻して再起動。



元に戻った!!!


本来ならこの「レスキューモード」を利用する状況に陥ること自体間違っていますが、その存在を知っているだけで万が一の時に役立ちます。
今回は研究室内での導入テスト用サーバだったので大きな問題にはなりませんでしたが、これが研究用ワークステーションだと思うとぞっとします。


何事も経験ですね。